治療
熱中症の治療では主に以下が行われます。
水分補給
熱中症の基本の治療は、体の熱がこもりにくい環境に避難したうえで、水分や電解質、糖分を摂取することです。患者本人が飲水できるようであれば、塩分と水分が適切に配合された経口補水液をゆっくりとこまめに摂取してもらいます。自力での飲水が難しい場合は、点滴での水分補充が必要なため、病院受診がすすめられます。
冷却
熱中症の非常に重症の状態では、体温が40℃を超えるほどになります。これは、体温調節を担う脳の体温中枢が機能しなくなるためです。冷却には、冷えたペットボトルなどを腋の下や首の付け根、太ももの付け根に当てる、ぬるま湯を皮膚に吹きかけて扇風機で送風するといった方法があります。運動による熱中症の場合には、水風呂に浸かることが一番早く体温が下がり有効とされます。医療機関では胃や膀胱内へ冷水を注入して冷却する場合もあります。
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