原因
感染性爪囲炎は爪の周りにできた傷や皮膚の荒れた部分から細菌などが入り込み、感染・炎症を引き起こすことにより生じます。細菌が入り込みやすくなるきっかけとしては、ささくれや深爪のほか、皮膚に爪が食い込んで痛みや腫れが生じる陥入爪、爪を噛む癖、マニキュアを塗る習慣などがあります。爪囲炎の主な原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌、化膿性連鎖球菌、大腸菌、緑膿菌などです。また前述のとおり、カンジダと呼ばれるカビに感染することによって起こる場合もあります。
そのほか、がん治療や免疫療法などの影響で、爪囲炎が生じやすくなるケースもあります。薬剤性爪囲炎の原因となる代表的な薬剤としては、上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor:EGFR)阻害薬とマルチキナーゼ阻害薬が挙げられます。
参考文献
- EGFR 阻害薬に起因する皮膚障害の治療手引き ―皮膚科・腫瘍内科有志コンセンサス会議からの提案―(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/news/s_20170228egfr.pdf)
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