原因
甲状腺腫瘍は、大きく良性疾患と悪性疾患に分けることができます。
良性
甲状腺の一部に結節様の(しこりのような)できものが生じることがありますが、多くの場合は良性です。ヨードの不足を原因としてしこりが生じることもあります。
また、甲状腺が全体的に大きく腫れることもありますが、この場合には橋本病やバセドウ病などの可能性もあります。
悪性
甲状腺には悪性腫瘍が生じることもあります。がんの種類としては、乳頭がん、濾胞がん、低分化がん、髄様がん、未分化がんなど多くのものが含まれます。
種類によって病気の進行度や随伴症状が異なります。放射線が原因となることもあれば、橋本病に続発する形で悪性腫瘍が生じることもあります。
また、生まれつきの遺伝子異常を原因として甲状腺にがんが生じることもあります。たとえば、多発性内分泌腫症と呼ばれる病気を挙げることができます。この場合には、家族性に甲状腺がんがみられることもあります。
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