治療
男性更年期障害は、症状の程度や血中テストステロンの値によって治療方法が異なります。
まず生活習慣の改善が検討され、それでも改善がみられない場合に薬物療法やホルモン療法が検討されることが一般的です。特にビタミンDや亜鉛が不足しているとテストステロンの低下を招きます。
生活習慣の改善
- 規則正しい生活
- 十分な睡眠時間の確保
- テストステロンの産生を増やす食べ物(にんにくや玉ねぎなど)を取る
- たんぱく質(肉や卵、乳製品など)を取る
- 適度な運動をすること
- ストレスをため込まないこと
- ビタミンD、亜鉛を含むサプリメントの摂取
など
薬物療法
生活習慣を改善しても症状がよくならない場合には、症状に応じた薬物療法が行われることがあります。
たとえば、性機能の低下に悩んでいる人の場合、EDの治療薬が処方されることもあるほか、不安症状に対する抗うつ薬・抗不安薬の処方や、骨粗鬆症を予防するための治療薬などが処方されます。また、元気がなく疲れやすい人に処方されることのある“補中益気湯”などの漢方薬の処方が検討されることもあります。
ホルモン療法
男性更年期障害に対するホルモン療法は“アンドロゲン補充療法(ART)”といいます。日本では、テストステロン製剤と呼ばれる治療薬を定期的に筋肉に注射する方法が保険適用となっています。
ARTは症状があり、この治療を望んだ方などに対して検討されます。ただし現在かかっている別の病気がある場合などには治療が受けられない可能性もあるため、詳しくは医師の説明を聞きましょう。
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