いじょうぶんべん

異常分娩

最終更新日:
2024年11月25日
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2024/11/25
更新しました
2018/09/25
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原因

異常分娩の原因は、娩出力の異常と産道の異常、娩出物に起きる異常の大きく3つに分けられます。

娩出力の異常

娩出力とは、分娩時に胎児を押し出そうとする力で、陣痛と意識的な腹圧により成り立ちます。微弱陣痛では子宮の収縮が不十分なために、分娩進行に必要な娩出力が不十分になります。

産道の異常

産道とは胎児の通り道のことで、子宮頸部(しきゅうけいぶ)や腟などの“軟産道”と、骨盤のように骨で構成されている“骨産道”で成り立ちます。

軟産道が硬く、胎児がスムーズに通過できないほど抵抗力が強い場合(軟産道強靱(なんさんどうきょうじん))や、骨盤が小さく胎児が骨盤内へと進んでいけない場合(児頭骨盤不均衡)があります。

娩出物に起きる異常

胎児に下記のような状態がみられる場合は、胎児が姿勢をうまく変えることができず、分娩がスムーズに進まないことがあります。

  • 巨大児である
  • 形態異常がある(水頭症や無脳症などの病気)
  • 低体重である
  • 胎児が骨盤位や斜位、横位のように正しい胎位ではない

なお、胎児の頭が下にある正しい胎位(頭位)でも、胎児の肩が引っかかりスムーズに娩出されない場合は異常分娩に分類されます。

このほか、胎児の娩出後に胎盤が出てこない癒着胎盤も娩出物の異常とされています。胎盤を無理に出そうとすると、子宮が裏返しになる子宮内反という重篤な状態になるため注意が必要といわれています。

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