いじょうぶんべん

異常分娩

最終更新日:
2018年09月25日
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2018/09/25
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原因

異常分娩の原因は、(1)娩出物(胎児や胎盤)に起こっている問題、(2)娩出力(べんしゅつりょく)の問題、(3)産道の問題の3つに大別できます。娩出物、娩出力、産道の3つの要素がすべて健常で、調和が取れていることが、正常な経腟分娩の進行につながるともいわれています。

娩出物に起こっている問題

胎児が正常な範囲を超えて大きい巨大児である、形態異常がある、低体重である、水頭症や無脳症などの病気がみられるといった場合を指します。

通常、胎児は少しずつ姿勢を変えながら産道を通って出生しますが、上記のような問題がみられる場合には、姿勢をうまく変えることができず、分娩がスムーズに進まないことがあります。これを胎児の回旋異常といいます。

このほか、お腹の中の胎児が骨盤位(逆子)や斜位、横位であるなど、頭位ではない場合も異常分娩に分類されます。頭位ではない場合、予定帝王切開が選択されることも多くなります。

頭位で児頭が娩出された後に肩が恥骨に引っかかる肩甲難産といった状態も異常分娩として分類されます。

また、胎児の娩出後に胎盤が出てこない癒着胎盤も娩出物の問題です。このような胎盤を無理に出そうとすると、子宮が裏返しになる子宮内反という重篤な状態になるので注意が必要といわれています。

娩出力の問題

娩出力とは、分娩時に胎児を押し出そうとする力のことです。娩出力は、陣痛、子宮の収縮、怒責(いきみ、意識的な腹圧)により成り立ちます。

異常分娩の原因となる娩出力の問題としては、子宮の収縮が不十分な微弱陣痛などが挙げられます。

産道の問題

産道とは胎児の通り道のことで、軟産道(子宮頸部や膣など)と骨産道(骨盤など、骨で構成されている部分)により成り立ちます。軟産道が硬く、胎児がスムーズに通過できないほど抵抗力が強い場合や、骨盤が小さく胎児が骨盤内へと進んでいけない場合には、帝王切開が検討されることがあります。

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