検査・診断
異常分娩の中には、あらかじめ正常分娩は難しいと予測し、安全な出産に向けて準備を進められるケースも多くあります。たとえば、胎児の体が大きく、母体の骨盤が小さい児頭骨盤不均衡と診断できる場合などが、予測可能な異常分娩に該当します。
異常分娩の可能性を見極めるためには、母体に対する身体診察や超音波検査などを行い、主に以下の項目を確認します。
- 母体の体格や骨盤の大きさ
- 胎児の大きさ、予想される体重
- 胎位
- 双子や三つ子などの多胎妊娠
- 羊水の量
- 胎児の健康状態、障害や合併症の有無
- 胎児心拍数陣痛図による胎児機能不全の有無
妊娠中の検査では問題がみられない異常分娩も多くあります。このような場合は、分娩の進行や母体・胎児の状態に応じて、適切な検査を行って緊急帝王切開などを検討する必要があります。