症状
白癬は菌が感染する部位によって、また個人の免疫や局所の皮膚の状態によって症状が大きく異なり多彩です。
白癬の中でもっとも患者数が多いのは足白癬(いわゆる水虫)で、国民の4人に1人が足白癬であろうと推測されています。趾の間、足の裏、かかとなどに感染し、発赤、小さな水疱や角質の剥がれ、びらんが現れます。
かゆさはさまざまで悪くなるときに強いかゆみを伴う一方、まったくかゆみがない場合もあります。手にも同様に手白癬が生じることがあります。四肢から体幹、顔面に発症するものは体部白癬(いわゆるたむし)、股を中心に生じたものは股部白癬(いわゆるいんきんたむし)といいますが、赤い皮疹が輪になって周囲に広がり、真ん中はしばらくすると少し治ってくることがあります。これらはいずれも強いかゆみがあります。
頭の白癬(いわゆるしらくも)はあまりかゆみがなく、フケが出たりその部分の脱毛が生じたりします。頭では時に急に膿んできて強い痛みが出たり、頭頚部のリンパ腺が腫れて痛んだりすることがあります。
そのほか、足や手白癬から爪に広がって爪白癬になる場合があります。超高齢化の進行で爪白癬の増加が懸念されています。
爪白癬では爪が白色や黄色に濁って見えるようになります。爪白癬が進行すると、爪の厚みが増し、ぼろぼろになって崩壊していきます。爪が分厚くなると靴などに押されて痛みが出ることがあります。
医師の方へ
「白癬」を登録すると、新着の情報をお知らせします