ひゃくにちぜき こども

百日咳(こども)

口・のど

目次

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概要

百日咳は,その名の通り長期間激しい咳が続く疾患で,百日咳菌を原因とする感染症です.特に6か月未満の乳児,新生児では無呼吸発作,呼吸停止を起こし死に至ることもあり注意が必要です.マクロライド系の抗生物質が菌の抑制に使用されます. 発症の予防と重症化を防ぐために,定期接種となっている4種混合ワクチンを早期に接種することが大切です.

原因

百日咳は,百日咳菌が原因となる感染症です.名前の通り,激しい咳が長期間続きます.潜伏期間は7-10日です.主な感染経路は,飛沫感染,接触感染です.患者さんや周囲の方がマスクを着用することによってある程度の予防効果が期待できます.予防接種が定期接種となっておりますが,効果は5-10年であるため,予防接種の効果が減弱あるいは消失した成人での発症,また成人から乳児への感染が問題になっています.

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症状

百日咳の症状は1. カタル期,2. 痙咳(けいがい)期,3. 回復期の3つの期間に分けられます.

1. カタル期(1-2週間):百日咳の初期の症状は咳や鼻水など,いわゆる「風邪」の症状です.発熱は微熱か,平熱であることが大半です.徐々に乾いた咳が強くなります.

2. 痙咳期(2-4週間):痙咳期には,百日咳に特徴的な咳発作が徐々にみられるようになります.短い咳が連続的に起こり,続いて息を吸う際にヒューという笛のような音が出る発作が繰り返されます(ウーピング).発作がないときには無症状ですが,気管への刺激があったときなどに,発作が起きるようになります.激しい咳のために体力が消耗し,咳き込んで嘔吐をしたり,顔の赤みやむくみが出ることもあります.発熱はないか,あっても微熱のことが多いです.

3. 回復期(2-3週間.人により数ヶ月):痙咳期を過ぎ回復期になると咳発作は少なくなっていきますが,完全に発作がなくなるまでに数か月(名前の通り100日以上)かかることもあります.

新生児や6か月未満の乳児の場合,無呼吸発作(息を止めてしまう)やチアノーゼ(血液中の酸素濃度が低下し皮膚や唇が青紫になる)といった症状をきたすことがあります.重症な場合には酸素投与,人工呼吸などの処置が必要になります.また,痙攣や呼吸停止が起こり,重篤な場合には死に至ることもあります.

 

検査・診断

百日咳の診断には,症状や周囲の流行状況が手掛かりとなります.血液検査では白血球数が増多(15,000/m3以上),特にリンパ球が増加(70%以上)します.百日咳菌の培養,抗体検査,菌の遺伝子検査を行うと診断が確実になります.

治療

百日咳の治療には,エリスロマイシン,クラリスロマイシンなど,マクロライド系の抗生物質を使用し,菌の増殖を抑えます.また,水分補給,栄養補給をきちんとすることも大切です.咳き込んで嘔吐することがあるので,母乳やミルクは少量ずつ,回数を多くしましょう.部屋の加湿,加温により咳の誘発を抑えることができます.

予防

百日咳の主な感染経路は飛沫感染であり,患者さんや周囲の方がマスクを着用することにより予防効果が期待できます.百日咳の予防接種はジフテリア・不活化ポリオ・破傷風と混合された4種混合(DPT-IPV)ワクチンとして,国が受けることを強く勧める「定期接種」に入っています.予防接種の対象は生後3-90か月となっており,その間に4回接種するのが標準的です.百日咳は生まれて間もない時期にかかった場合に重症化しやすいことから,できるだけ早期に接種することが望ましいです.予防接種の効果は5-10年であるため,予防接種の効果が減弱あるいは消失した成人での発症,また成人から乳児への感染が問題になっています.

その他

百日咳に感染した場合,感染を広げないように,特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで登校,登園は停止と学校保健安全法で定められています.登校・登園許可証が必要な場合は医療機関にご相談ください.

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