原因
以下の2つが主な原因です。
- いきんだりお腹に力がかかり腹圧が高くなることで物理的に押し出される
- 肛門管や直腸を支えている肛門周囲の筋肉や神経の異常
小児の場合は、先天性の原因としてヒルシュスプルング病や嚢胞性線維症などがありますが、そのほかにも反復する下痢や明らかな体重減少などが原因になり得ます。
成人の場合は、慢性便秘や排便時の過度ないきみの習慣、前立腺肥大、慢性的な咳が問題となるCOPDなど腹圧が激しくなる基礎疾患が挙げられます。また、神経や支持組織の異常として糖尿病性神経症や手術による神経障害、支持組織の異常をきたすエーラスダンロス症候群なども原因となります。
腹圧が高くなる、また骨盤底筋群の弱体化という意味では、妊娠も大きな危険因子となります。また、排便機能の異常をきたしていることが多い高齢者などでも問題になることがあります。
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