治療
結核性髄膜炎は致死率も高く、後遺症も残りやすい病気であることから、早期発見・早期治療が重要であるといわれています。治療の中心は薬物療法で、発症から2か月程度は“イソニアジド”“リファンピシン”“ピラジナミド”“エタンブトール塩酸塩”などの抗結核薬を継続的に投与し、その後イソニアジド、リファンピシンによる治療を10か月ほど行うことが一般的です。
また後遺症の予防などの意味を兼ねて、副腎皮質ステロイド薬を投与することもあります。過去に肺結核の治療歴のある患者では、薬剤耐性結核菌を得ている可能性が高くなります。喀痰から結核菌が検出された場合は、薬剤感受性遺伝子検査が可能になるため、リファンピシンなどの抗結核薬に対する耐性の有無を確認することが推奨されます。
「結核性髄膜炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします