症状
肛門皮垂では、肛門出口の皮膚がたるみ外に飛び出します。自覚症状がない場合もありますが、肛門周囲の違和感や不快感を生じることがあります。
通常は痛みを伴いませんが、皮膚組織内でむくみが生じているときには、痛くなったり腫れたりすることがあります。嵌頓痔核や血栓性外痔核に伴って生じた場合には、痔核の脱出や腫れ、痛みのほか、排便時に出血を伴う場合もあります。
また、肛門皮垂があることで排便後に肛門を綺麗に拭けず、何度も擦るなどして刺激が加わることでも痛みやかゆみを生じるケースもあります。排便時に肛門が外側に引っ張られ、切り傷(肛門内なら裂肛、肛門外なら裂創)ができて肛門皮垂が悪化したり、肛門ポリープができたりすることもあります。
そのほか、女性では生理によって肛門皮垂が汚染されたり、肛門カンジダを合併したりするケースもあります。肛門カンジダでは、肛門周囲の皮膚の皮がむけて白くなったり赤くなったりして、かゆみを伴うのが特徴です。
医師の方へ
「肛門皮垂」を登録すると、新着の情報をお知らせします