治療
治療法には、保存的治療(手術を行わない治療法)と外科的治療(手術)があります。これらの治療法はケロイドにも適応されますが、治療の効果や再発率が大きく異なります。
肥厚性瘢痕はケロイドに比べ手術での治療効果が期待でき、適切な治療によって治るまでの時間を短くできます。一方、より重度であるケロイドでは、手術だけでは再発してしまうため術後に放射線治療を行う必要があり、治療が完了するまでの時間が長くなります。
保存的治療
圧迫療法
テープやスポンジ、シリコーンジェルシートなどを患部に当てて、包帯やコルセットなど用いて持続的に圧迫することで過剰な血流を抑制し、炎症の改善や患部の安静を図ります。
ステロイドの外用・局注療法
ステロイドには皮膚の炎症を抑えたり組織を委縮させたりする作用があります。
肥厚性瘢痕に対しても、副腎皮質ステロイドテープ薬を患部に貼ることで痛みやかゆみの軽減、赤みや盛り上がりの改善が期待できます。効果を感じるまでに時間がかかることが難点ですが、多くの肥厚性瘢痕は副腎皮質ステロイドテープ薬のみで治癒します。副腎皮質ステロイドの局所注射では多くの場合、1~2回の注射で症状の軽減や患部の平坦化が期待できます。
抗アレルギー薬の内服療法
肥厚性瘢痕の発生や進行、症状にはアレルギー反応が関わっているため、抗アレルギー薬の内服によって瘢痕組織の増殖や症状を軽減させる効果が期待できます。現在、トラニラストという抗アレルギー薬が肥厚性瘢痕に対して国内で唯一保険適用されています。
レーザー療法
赤みや盛り上がりの改善や炎症の鎮静化を目的としてレーザー治療が行われることがあります。なお、レーザー治療は保険適用外です。
外科的治療
肥厚性瘢痕のひきつれによって関節などがうまく動かせない場合、目立つ場所で審美性が懸念される場合などに手術が適応となります。手術後に肥厚性瘢痕が再発する可能性もあることから、一般的には手術後に副腎皮質ステロイドテープ薬を貼るなどの保存的治療を実施して再発を予防します。
実績のある医師
周辺で肥厚性瘢痕の実績がある医師
東京医科大学 形成外科学分野 主任教授
内科、血液内科、リウマチ・膠原病内科、外科、心療内科、神経内科、脳神経外科、呼吸器内科、呼吸器外科、消化器内科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、小児外科、整形外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、矯正歯科、歯科口腔外科、麻酔科、乳腺外科、循環器内科、糖尿病内科、代謝内科、内分泌内科
東京都新宿区西新宿6丁目7-1
東京メトロ丸ノ内線「西新宿」2番出口またはE5出口 徒歩1分、JR山手線「新宿」西口 その他JR複数線、小田急線小田原線、京王電鉄京王線、都営新宿線なども利用可能 徒歩10分
日本医科大学大学院 医学研究科 形成再建再生医学分野 大学院教授、日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 部長、日本医科大学 形成外科学教室 主任教授
内科、血液内科、リウマチ科、外科、東洋医学科、脳神経外科、呼吸器外科、消化器外科、腎臓内科、心臓血管外科、小児科、整形外科、形成外科、美容外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、歯科、麻酔科、ペインクリニック科、乳腺外科、呼吸器内科、循環器内科、緩和ケア内科、消化器内科、肝臓内科、糖尿病内科、内分泌内科、代謝内科、膠原病内科、脳神経内科、老年内科、内分泌外科、放射線治療科、頭頸部外科、精神神経科、総合診療科、病理診断科
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