原因
肥厚性瘢痕は、皮膚の真皮で炎症が持続することで生じます。肥厚性瘢痕は小学校高学年~思春期以降にみられます。また、傷ができてから特に3か月間のうちに皮膚が何度も伸びるような活発な運動をした場合や、傷あとが化膿するなどして治るまでに時間がかかった場合などに肥厚性瘢痕ができやすいことが分かっているため、傷あとを十分にケアすることが大切です。肥厚性瘢痕を生じやすい部位は、首や肩、肘や膝などの関節部です。上肢や首などの運動によって皮膚が強く引き伸ばされやすいところに生じやすく、頭頂部や眼瞼、下腿(膝から足首までの中間部分)などには生じにくいといわれています。妊娠などによる女性ホルモンの増加や高血圧症は、肥厚性瘢痕・ケロイドの悪化因子であることが知られています。
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