検査・診断
胎児水腫が疑われる場合は超音波検査を行い、胎児の皮下浮腫や胸水、腹水、羊水過多、胎盤肥厚、心嚢液を確認します。このうち2つ以上の異常が確認された際に胎児水腫と診断されます。
このほか、免疫性と非免疫性とでそれぞれ以下のような検査を行うこともあります。
免疫性胎児水腫
Rh(D)不適合妊娠の場合には、妊娠28週までに母体間接クームス試験という検査を行い、不適合妊娠の有無を確認します。陰性であった場合は妊娠28週前後で乾燥抗D (Rho) 人免疫グロブリンを投与し、母体の感作を予防します。
また、中大脳動脈最大収縮速度計測により胎児の貧血を疑うことができます。正確に胎児のヘモグロビン濃度を測定するには臍帯穿刺が必要です。
非免疫性胎児水腫
確認された異常や病気に対し、診断のための検査を行います。
胎児に心血管系の異常が疑われる場合には心エコー検査などを実施し、染色体異常症の疑いがある場合には胎児の血液や羊水により染色体検査が行われます。このほか、形態異常の診断には胎児MRI検査が有用な場合もあります。
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