のうしんとう

脳しんとう

同義語
脳震盪,脳振盪
最終更新日:
2022年11月16日
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2022/11/16
更新しました
2017/04/25
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治療

脳しんとうの治療は、現場での応急処置と体と脳の安静が中心になります。

応急処置

何らかのスポーツがきっかけで脳しんとうが疑われる症状が現れた場合は、競技を直ちに中断し、安静にします。

意識障害や手足の麻痺(まひ)、言語障害などの明らかな神経症状がみられた場合には、直ちに救急車で搬送する必要があります。

軽症に見える場合は脳しんとうの発生現場で自覚症状、記憶障害の有無、バランス感覚のテストを行ったうえで医療機関の受診が必要かどうかを判断します。

自覚症状

意識消失、けいれん、物忘れ、頭痛、頭部の違和感、吐き気、嘔吐、めまい、集中力の低下などがみられる場合は異常と判断します。

記憶障害

今いる場所、試合中であれば試合の状況(前半戦か後半戦かなど)、最近の試合の結果などの質問を行い、正しく答えられない場合は異常と判断します。

バランステスト

利き足を前に出し、利き足のかかとにもう一方の足のつま先をつけた状態で立ちます。両手を腰に置いて目を閉じた状態で姿勢を保たせたときに、姿勢を保持できなかったり、目を開けたりよろけたりするような動作が頻繁にみられる場合は異常と判断します。

安静

受傷後1〜2日間はテレビ、コンピュータ、スマートフォンなどの使用を控え、脳と体を休めます。

また、受傷後すぐには分からない脳の障害が生じている場合、突然症状が悪化することもあるため1人にならないようにします。

安静中は飲酒や運転を控えます。また、薬の中には症状を悪化させるものや、脳しんとうの合併症の発見の妨げとなるものがあるため、医師の処方以外の薬を使用しないようにします。

回復後の注意点

脳しんとうの症状が完全に消失したら競技・練習を再開することもできますが、症状は数週間以上持続することがあります。

少しでも脳しんとうの症状が残っているとセカンドインパクト症候群の危険性が高くなるため、特にラグビーやサッカーなどの接触機会の多いスポーツでは医師の診察を受けたうえで再開することが大切です。脳しんとうを過去に経験したことのある選手のほうが再度脳しんとうを経験するリスクが上がるため注意が必要です。

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