症状
脳しんとう発生時にみられる症状と、発生後数日から数週間にかけてみられる症状があります。
また、とても重要な点として脳しんとうから完全に回復する前に頭部に衝撃を受けることで、まれにセカンドインパクト症候群と呼ばれる合併症を生じることがあります。
脳しんとう発生時の症状
主な症状は頭痛、めまい、ふらつき、力が出ない、集中力の低下などです。意識消失がみられることもありますが、頻度は高くなく脳しんとう全体の1割ほどだといわれています。
そのほかに、混乱、記憶障害、視覚障害、頭痛、悪心・嘔吐、耳鳴り、嗅覚障害、味覚障害などが起こることもあります。
脳しんとう発生後の症状
脳しんとうの発生後数日から数週間にかけて慢性的な頭痛、短期的な記憶障害(同じ質問を何度も繰り返すなど)、集中力の低下、疲労、睡眠障害、怒りっぽくなる、悲しくなるなどの気分障害、光や音などの刺激に過敏になるなどの症状がみられることがあります。
これらの症状は通常数か月以内に消失します。
重大な合併症
脳しんとうから完全に回復する前に再び脳に衝撃が加わることで、致死的な脳の障害(急性脳腫脹)や急性硬膜下血腫など)が生じることがあります。このような合併症をセカンドインパクト症候群と呼びます。
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