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じんうにょうかんがん

腎盂尿管がん

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

腎臓で産生された尿は腎盂に排泄され、尿管を通り膀胱へ溜まりますが、いずれも尿路上皮という粘膜に覆われています。これら腎盂、尿管の粘膜から発生したがんが腎盂尿管がんで、そのほとんどは病理学的に膀胱がんと同様であり、尿路上皮がんといわれます。

尿路上皮がんのうち腎盂尿管がんは5〜6%程度であり、膀胱癌に比較してまれです。

原因

腎盂尿管がんとは、腎盂、尿管を覆う尿路上皮という粘膜から発生したがんです。多くの他のがんと同様に明らかな原因わかっていません。

しかし、病気の発症に関与していると考えられる危険因子といわれるものがいくつかあります。喫煙、医薬品(シクロフォスファミド )の長期使用、一部の漢方薬 、尿路結石や尿路閉塞に伴う慢性細菌感染などが危険因子として挙げられています。

症状

腎盂尿管がんでは、早期の段階では症状がみられないこともあります。その場合には、超音波、CTなどで偶然見つかる場合があります。

自覚症状が現れる場合には、血尿や尿路閉塞に伴う水腎症(腎盂の拡張)がみられます。水腎症を発症した場合には、それに伴う背部痛や腎盂腎炎とよばれる細菌感染症による症状が自覚症状として現れることがあります。

検査・診断

腹部超音波(エコー)

水腎症の有無や、腎盂内の腫瘍の有無を確認することができます。体に対する負担のない検査です。

尿細胞診

尿中にがん細胞が混じっていないかを調べる検査です。陽性であれば尿路上皮がんがある可能性が高くなります。

造影CT

腎機能に問題がない場合には造影剤を注射して、CTを撮ります。尿に造影剤が排泄されるときに、腫瘍の部分が欠損像として確認されます。また、腫瘍の血流や、周囲への広がり、リンパ節の転移なども評価できます。

逆行性腎盂尿管造影

通常外来のレントゲン室で局所麻酔下に行う検査です。膀胱鏡を用いて、尿管口(尿管の膀胱への開口部)からカテーテルを挿入し、病変部の尿を採取して細胞診の検査を行うとともに、造影剤を投与し、腫瘍の性状を確認します。

尿管鏡検査

内視鏡で腎盂尿管を観察する検査です。この検査では直接腫瘍を見て確認でき、組織生検ができる点がメリットです。麻酔下で行うため、検査の際は入院が必要になります。

治療

腎尿管全摘術

Stage I~IIIでは外科的切除が行われます。残存した尿管に再発しやすいため、腎臓から尿管、尿管口までひと塊に切除する腎尿管全摘術が標準治療です。

腎保存療法

尿管部分切除術、内視鏡的切除術

腎臓や尿管がひとつしかない場合や浸潤のないがんである場合には、腫瘍の部分のみを切除する方法をとる尿管部分切除術、内視鏡的切除術や行われることがあります。

BCG

尿路上皮がんに対してBCG(弱毒化ウシ型結核菌)が有効なことが知られており、膀胱がんでは標準治療として行われています。腎盂尿管がんでも、外科的切除が困難な場合(高齢である、合併症や腎機能障害がある場合など)に行われる場合があります。

薬物治療

抗がん剤

Stage IVである場合や、手術後にStage IIIであった場合、リンパ節転移があった場合、手術後に再発した場合などに行われます。ゲムシタビンとシスプラチンを用いた治療(GC療法 )が標準治療です。

放射線治療

高齢者や、全身状態不良で手術の適応にならない方、手術を望まない方では放射線治療が選択される場合があります。ただし、放射線治療単独での治療成績の報告はなく 、標準治療ではありません。ただし、痛みに対する症状緩和のために放射線療法が行われることはあります。

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