ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきんかんせんしょう

腸管出血性大腸菌感染症

最終更新日:
2020年11月06日
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2020/11/06
更新しました
2017/04/25
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治療

腸管出血性大腸菌に感染して下痢などの症状が出た場合には、安静にして体を休め、水分を十分に補給し消化のよい食事を摂取することを心がけます。激しい腹痛や血便があり、水分の摂取が困難な場合には点滴による輸液が行われることもあります。抗菌薬の投与を行うこともありますが、必須ではありません。乳酸菌製剤など整腸剤は積極的に使用しますが、下痢止めの薬は腸内容物を停滞させベロ毒素の血中への吸収を助長し症状を長引かせたり、溶血性尿毒症症候群や脳症を発症したりする可能性を高めるため使用しないほうがよいとされています。

また、溶血性尿毒症症候群や脳症に対する治療は、基本的には対症療法(出てくる症状に対してそれを和らげることを目的とする治療)であり、溶血性尿毒症症候群や脳症に特化した特別な治療方法はありません。入院のうえで全身管理を行い、尿量を維持したり血圧の管理を行ったりしていきます。透析治療や輸血などを行う必要がある場合もあります。溶血性尿毒症症候群の回復後には、まったく後遺症が残らない場合も多いですが、肝臓や腎臓などに障害が残る場合もあります。

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