ちょうかんしゅっけつせいだいちょうきんかんせんしょう

腸管出血性大腸菌感染症

最終更新日:
2020年11月06日
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2020/11/06
更新しました
2017/04/25
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症状

O157血清型を含む腸管出血性大腸菌感染症は、無症状の場合から生命に関わる重篤な場合まで症状はさまざまです。一般的に2~8日(多くは3~5日)の潜伏期の後に下痢や腹痛が現れます。血便を伴うことが多く、発熱(多くは軽度)もみられます。ときに激しい腹痛を伴うこともありますが、それら腹部の症状だけで重症となることはありません。

しかし、溶血性尿毒症症候群(発症率1~10%)や脳症を発症すると重篤な状態となり、命に関わるケースもあります(死亡率2~5%)。これらは下痢などの腹部症状がでてから5~7日後に発症することが多いとされています。

血液中に入り込んだベロ毒素によって赤血球が破砕され、臓器の血管壁の細胞が傷害されると血管内に血栓(血の固まり)が作られます。この血栓によって血の流れが滞ると貧血や血小板減少を引き起こし、やがて腎臓機能の低下や脳症も起こします。

脳症では頭痛、けいれん、傾眠(けいみん)(意識の状態が悪くなりうとうとした状態となること)、不穏(そわそわとして落ち着かない様子となること)などさまざまな症状が現れます。

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