検査・診断
血栓性微小血管症の診断は、まず血栓性微小血管症であることを検査で確認し、次に詳細な検査で種類を絞り込んでいきます。
血栓性微小血管症に共通する検査
主に血液検査が行われます。腎機能を確かめるため、尿検査が行われることもあります。
- 末梢血塗抹標本……顕微鏡で血液を観察し、血栓にぶつかって壊れた赤血球の破片である破砕赤血球があるかを確認します。
- 細血管障害性溶血性貧血……赤血球が壊れた際に出る物質(LDHや間接ビリルビンなど)の上昇や、貧血の程度などを調べます。
- 血小板数……血小板の減少の程度を調べます。
- 腎機能……クレアチニンや尿素窒素の上昇、蛋白尿・血尿の有無などを調べ、腎臓の機能低下の程度を確かめます。
血栓性微小血管症の種類を特定するための検査
血栓性微小血管症の状態が確認された場合、以下の検査で種類を特定します。ここでは、血栓性微小血管症の主な種類の検査方法について解説します。
TTP
血小板数の減少(10万/μL未満が基準ですが、TTPの多くは1~3万/μL)と細血管障害性溶血性貧血がみられた場合、血液検査によってADAMTS13の活性を測ります。この数値が10%未満であればTTPと診断されます。
さらに、ADAMTS13の自己抗体の有無を調べる検査も行われます。自己抗体が陽性の場合は、後天性TTPと診断されます。自己抗体が陰性の場合は、先天性TTPであることを確かめるためにADAMTS13遺伝子解析が行われます。
STEC-HUS
便の培養検査や、便の中の志賀毒素を検出する検査などを行い、大腸菌感染の有無を調べます。大腸菌の感染から長期間経過している場合は、便を使った菌の特定が難しくなるため、血液検査が行われることもあります。
aHUS
TTPやSTEC-HUS、二次性血栓性微小血管症が全て否定された場合にaHUSと診断されます。補体に関連する遺伝子検査が行われることもあります。
二次性血栓性微小血管症
血栓性微小血管症の原因となっている病気や状態、薬がある場合は二次性血栓性微小血管症と診断されます。そのため、病気の有無を調べる検査や、使用している薬の確認、移植の有無など、背景にある原因を詳しく調べます。
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