種類
血栓性微小血管症にはさまざまな種類がありますが、大きく以下に分類されます。
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
血液中の止血に関わるタンパク質であるフォン・ヴィレブランド因子(VWF)を適切な長さに切り分ける酵素(ADAMTS13)の活性が著しく減少し、全身の微小血管内に血栓が作られる病気です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)
血栓性微小血管症の中でも、特に急性腎不全(急激な腎臓の機能低下)を主な特徴とするものを指します。
- STEC-HUS……O157などの志賀毒素を出す大腸菌の感染に伴うもので、従来は典型的溶血性尿毒症症候群と呼ばれていました。小児の血栓性微小血管症のうち、約90%はSTEC-HUSといわれています。
- 肺炎球菌感染による溶血性尿毒症症候群(肺炎球菌HUS)……肺炎球菌の感染に伴って生じる溶血性尿毒症症候群です。
- aHUS……感染症ではなく、免疫の仕組み(補体)の異常によって生じる溶血性尿毒症症候群です。
二次性血栓性微小血管症
自己免疫疾患(自分の体を攻撃する病気)やがん、臓器あるいは造血幹細胞移植、特定の薬(抗がん薬や、抗血小板薬、免疫抑制薬など)、妊娠の影響によって引き起こされる血栓性微小血管症です。
特に、造血幹細胞移植後の血栓性微小血管症の発症率は10~25%といわれています。発症すると多臓器不全になりやすいため、造血幹細胞移植後の重要な合併症の1つとされています。
そのほかの血栓性微小血管症
凝固系(血液が固まる機序)の異常による血栓性微小血管症や、ADAMTS13の活性が低下しておらずTTPと診断することが難しい血栓性微小血管症(TTP類縁疾患)などが生じることがあります。
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