症状
全身の微小な血管に生じた血栓によって、血小板の減少や溶血性貧血などの血液の異常と血栓による臓器の障害が同時に現れることを血栓性微小血管症の3徴候と呼びます。そのほか、血栓性微小血管症の種類によって異なる症状が現れるため、ここでは主な種類の症状について解説します。
血栓性微小血管症の3徴候
- 血小板減少……血栓を作るために血小板が使われ、血液中の血小板数が減少します。血小板数が5万/μL以下になると出血が止まりにくくなり、紫色のあざが出現することがあります。
- 細血管障害性溶血性貧血(微小血管症性溶血性貧血)……血栓によって狭くなった血管内を赤血球が通り抜けようとして、壊されることで起こる貧血です。だるさや息切れなどが現れます。
- 臓器の障害……血栓が血管の内部を塞ぐことで、特に腎臓や脳などの臓器が影響を受け、機能が低下します。
TTPの症状
古典的な症状として、血小板減少や貧血、腎障害に発熱、精神神経症状を加えた5つが挙げられます。精神神経症状としては頭痛やせん妄、意識障害、手足の麻痺などがみられ、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返します。
STEC-HUSの症状
激しい腹痛、血便、下痢、下血といった消化器症状が先行し、その後に貧血や腎臓の障害が現れます。腎臓のダメージが強いことが特徴です。頭痛や昏睡、けいれんなどを生じることもあります。
aHUSの症状
aHUSの約50%が重度の腎障害となり、乏尿(尿が出ないこと)やむくみが現れることが特徴です。また、急激な血圧上昇がみられたり、STEC-HUSと同様に腹痛や下血がみられたりすることもあります。
二次性血栓性微小血管症の症状
原因となる病気の症状に加え、貧血や腎機能の低下などが見られます。妊娠30週以降に生じる血栓性微小血管症はHELLP症候群と呼ばれ、高血圧の症状がみられることもあります。
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