検査・診断
陥没乳頭の症状は外観に関するものであるため、思春期以降に自分や家族などが見た目を気にして病院を受診することがほとんどです。特別な検査はありませんが、吸引器を用いることで陥没の程度を調べることができます。乳輪の下に膿がたまっているときは、超音波検査などで状態を調べます。後天性の陥没乳頭の場合は乳がんなどの悪性疾患が原因となっていることもあるため、鑑別診断のための検査を行うことがあります。
通常、陥没乳頭の診療は形成外科で行われますが、悪性疾患が疑われる場合は乳腺外科での検査が必要になり、マンモグラフィ、乳房超音波検査、MRI、CT、細胞診、組織診などが行われます。
参考文献
- 酒井成身,他.PEPARS 美容外科・抗加齢医療ー基本から最先端までー.2015;99:41-53.
- 酒井成身,他.形成外科 Vol.53 2010年増刊号 形成外科の治療指針 update 2010.2010;53:S133.
- 梶川明義,他.形成外科 Vol.62 2019年増刊号 形成外科の治療指針 update 2019.2019;62:S138.
- 津川浩一郎.乳癌の臨床.2016;31(5):405-405.
- 小宮貴子,他.PEPARS 実践的局所麻酔ー私のコツー.2012;72:20-27.
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