原因
陥没乳頭の原因には先天性(生まれつき)と後天性(後から起こるもの)の2つがあります。
先天性の陥没乳頭は乳腺と呼ばれる母乳を作る組織と、母乳が通る乳管の発達のバランスが悪く、乳頭を内側に引き込んでしまうことによって起こります。また、索状物と呼ばれる固い組織が乳頭を内側に引っ張ることで発症することもあります。
後天性の陥没乳頭は、乳房に対する打撲や突然の体重減少、乳腺炎の後遺症、乳房への外科治療などで乳房の形が変わることでも引き起こされます。一方、乳がんや乳房パジェット病、乳管内乳頭腫、乳管腺腫、乳頭部腺腫といった治療が必要な病気が原因になることもあります。
参考文献
- 酒井成身,他.PEPARS 美容外科・抗加齢医療ー基本から最先端までー.2015;99:41-53.
- 酒井成身,他.形成外科 Vol.53 2010年増刊号 形成外科の治療指針 update 2010.2010;53:S133.
- 梶川明義,他.形成外科 Vol.62 2019年増刊号 形成外科の治療指針 update 2019.2019;62:S138.
- 津川浩一郎.乳癌の臨床.2016;31(5):405-405.
- 小宮貴子,他.PEPARS 実践的局所麻酔ー私のコツー.2012;72:20-27.
医師の方へ
「陥没乳頭」を登録すると、新着の情報をお知らせします