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だぼく

打撲

別名
打ち身
最終更新日
2018年09月14日
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2018/09/14
掲載しました。

概要

打撲(だぼく)とは、なんらかの衝撃によって体の一部におこる損傷のことです。

皮膚やその下の軟部組織(なんぶそしき)(筋、脂肪、血管など)が損傷をうけるため、筋肉組織のあいだに出血や炎症がおこります。「打ち身」と呼称されることもあります。

打撲したところには、皮膚の変色が現れます。これは内出血がおきているためです。最初は青紫色であることが多いですが、時間が経つにつれて茶色、黄色、緑色などに変化していきます。

打撲は体のどこにでも起こる可能性があり、受傷したときの対処法も部位によって違います。特に頭や目といったところに衝撃をうけると、より重症な症状になる可能性もあるため注意が必要です。

原因

打撲は以下のような状況で起こりやすいといえます。

  • 転倒したとき
  • ものにぶつかったとき
  • スポーツをおこなうとき
  • けんかやふざけ合いのとき
  • 暴力をうけたとき

などが挙げられます。

スポーツを行うときには、転んだり、地面に体を打ち付けたり、ほかの選手とぶつかったり、ボールなど競技で使用する用具が体にぶつかることがあります。

また、子どものふざけ合いや、けんかなどのときには顔面に衝撃をうけやすいといえます。こうした場面でなんらかの衝撃をうけると、打撲が起こることがあります。

症状

打撲の症状は、体の部位によってさまざまです。

●太ももの打撲(大腿部打撲)(だいたいぶだぼく)

  • 痛み
  • 腫れ
  • 皮下出血(皮下血腫)(ひかけっしゅ)
  • (関節部であれば)関節の動きが悪くなる(曲がらなく、伸びなくなる)

などが挙げられます。

太ももなどに打撲を負ったときには、患部の様子をみながら応急処置をします。場合によっては打撲だけでなく骨折していることもあるので注意が必要です。

目の打撲(眼部打撲)(がんぶだぼく)

  • 目の痛み
  • 目がかすむ
  • 見えにくい
  • 視力の低下
  • 目からの出血、液体の流出

などが挙げられます。

目に打撲を負った場合には、眼球(がんきゅう)自体に損傷を受けている可能性が高まります。危険な状態になりやすいため、専門医のもとで診察をうけることが望ましいです。

直接ではないものの、目の周りに衝撃を受けた場合も注意が必要です。目の周りには眼窩(がんか)とよばれる骨の部分があります。この部分が衝撃を受けると、その奥の眼神経管(がんしんけいかん)という薄い骨が骨折するケースがあります。眼神経管が骨折すると、その破片で目の神経が傷つき、視力に影響をおよぼすこともあります。

あたまの打撲(頭部打撲)(とうぶだぼく)

  • あたまの痛み(頭痛
  • 意識障害
  • 記憶がはっきりしない(健忘・記憶障害)
  • めまいやふらつき
  • 麻痺・しびれ
  • 脳震盪(のうしんとう)(頭への衝撃で脳内に小さな出血やむくみなどをおこした状態)
  • 頭蓋内出血

頭の打撲では、致命的な事態につながってしまうケースもあるため注意が必要です。1分以上、意識が戻らないときには重度の衝撃を受けたと捉えられます。

いったん意識が戻っても、十分に回復していないことがあります。明らかな意識障害があるときには専門医の診察を受けましょう。

また、頭部に衝撃を受けたときには脳震盪をおこすことがあります。一度だけの場合には症状を残さずに回復することが一般的ですが、何度もくりかえす認知障害などがあらわれると、回復しにくくなります。

症状だけから脳の損傷の度合いを推測することはむずかしいので、症状が強く、長引き、いつもと違うと感じる場合には病院への受診が望ましいです。

歯の打撲

一時的な歯根膜(しこんまく)(歯を支える骨と歯の間のクッションとなる線維)の炎症などがあります。歯をぶつけたときなどは、歯や歯槽骨(しそうこつ)(歯を支える骨)に目立った傷はないことが多いです。一時的に歯根膜に炎症をおこすだけというケースが多いと考えられます。

検査・診断

打撲は主に、患者さんの訴えと、患部の見た目(臨床所見)で判断していきます。また、打撲を負った状況を明らかにすることも重要です。

骨折捻挫脱臼などが疑われる場合には、レントゲン検査などを行います。目に打撲を負った場合には、視力や視野の検査や、眼窩CT検査などを行ったりすることがあります。

また、頭に打撲を負った場合にはCT検査やMRI検査などの精密検査を行う場合があります。

スポーツの現場などで行われる検査方法としては、腕を同じ高さまで上げてもらったり、まっすぐに歩けるかどうかを確かめる動作を行ってもらうことがあります。

治療

治療も、打撲を受けた部位によって大きく変わります。

太ももの打撲

すぐに安静にして衝撃を受けた部位の状態を確認します。患者さん自身がいちばん楽な姿勢(寝かせる、座らせるなど)にします。

確認するポイントとしては、左右と比べて変形はないか、腫れはどれくらいか、皮膚の変色はどうか、といった点です。大きな変色がある場合には骨折も考えられます。

確認を終えたら応急処置をおこないます。冷却パックや氷水などで冷やすと腫れや内出血を軽くすることができます。

冷却パックなどを使う際には、皮膚に直接あてることはせず、薄い布などをあいだにはさむようにすることが望ましいです。包帯などで圧迫しながら冷却パックなどを固定します。

処置のあいだで膝が曲がらなくならないように、可能なかぎりで膝を曲げた状態で冷やすとよいといえます。

目の打撲

腫れや、軽い痛みといった症状であれば、冷却パックなどで冷やします。ただし、目を圧迫しすぎないように注意が必要です。

以下のような自覚症状がひとつでもあるときには、一度症状がおさまったとしても眼科の受診が望ましいです。

  • 目がかすむ
  • 充血や出血がある
  • ものがふたつに見える
  • 飛蚊症(ひぶんしょう)(ものを見ているときに黒い虫のようなものや、薄い雲のようなものが見える症状)があらわれる
  • 視力の低下がみられる

などがあります。

特に眼球破裂(眼球から血液や液体の滲出がみられるとき)には、目を圧迫しないようにしながらすぐに眼科専門医のもとを受診してください。

頭の打撲

頭を打っても、症状がすぐに回復するときはそのまま経過をみることもあります。一方で、以下のような症状があるときには重症だと考えられます。

  • 意識障害が治らない、悪化するとき
  • 手足に麻痺がみられるとき
  • ことばを流暢に話せないとき
  • けいれんがあるとき
  • 何度も繰り返す吐き気や嘔吐があるとき
  • 瞳の大きさが左右で違う(瞳孔不同)
  • 呼吸障害などの症状があるとき

症状の確認をおこなうときには、決してすぐには立たせずに寝かせた状態でチェックします。

受傷直後は症状がみられなくても、しばらくして悪化することもあるので、様子をみているあいだにこのような症状みられたら、すぐに救急搬送する必要があります。

歯の打撲

安静にすることで数日から1~2週間で治癒します。治療としては、痛みを緩和するための消炎鎮痛薬を使用します。

打撲かどうかは診断をおこなわないとわからないため、受傷した際には医療機関を受診し、適切な診断をうけ、対処を行うことが望ましいと考えられます。

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