症状
打撲の主な症状は痛みと腫れです。皮下の出血によってたんこぶや内出血が生じるほか、皮膚表面に傷がつき出血がみられることもあります。
通常、このような症状は自然に軽快していきますが、激しい痛みが続く場合や、痛みや腫れなどの症状がひどくなる場合、外見が変形している場合などには骨折している可能性も考えられます。
頭の打撲では脳の損傷、目の打撲では眼球の損傷により症状が現れることもあります。後遺症が生じたり命に関わったりすることもあるため、以下のような症状を伴う場合には注意が必要です。
胸部を打撲した場合
胸部に強い衝撃が加わると肺が損傷して気胸などを生じることがあり、この場合には痛みとともに動悸や息切れが現れます。また、肺の組織が広範囲に損傷した場合や心臓が損傷した場合にはショック状態に陥り、命に関わることもあります。
頭を打撲した場合
脳が損傷を受けた場合には、頭痛や嘔吐、麻痺やしびれなどの運動・感覚障害、発話や言語理解の困難などの言語障害といった症状がみられます。
一般的にこのような症状は受傷してから数時間後に現れますが、数日後に現れることもあります。進行すると意識障害やけいれん発作が現れ、放置すると命に関わることもあります。
目を打撲した場合
目の周りや眼球に強い衝撃を受けた場合には、眼球内の出血による緑内障、網膜剥離、白内障、視神経損傷、虹彩炎、硝子体出血などが引き起こされる可能性があります。
このような傷害では目のかすみ、目が赤くなる(充血)、視力が低下する、物が2つに重なって見える(複視)、黒いごみのようなものが見える(飛蚊症)などの症状が現れます。これらの症状は、打撲から時間が経過し、半年ほど経ってから現れることもあります。放置すると失明につながる可能性もあるため注意が必要です。
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