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さんりゅうしゅ

霰粒腫

最終更新日
2021年01月20日
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2021/01/20
更新しました
2017/04/25
掲載しました。

概要

霰粒腫(さんりゅうしゅ)とは、まぶたの内側に存在する“マイボーム腺”に肉芽腫(にくげしゅ)と呼ばれる塊ができる病気です。同じようにまぶたが腫れる病気として、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)があります。麦粒腫はいわゆる“ものもらい”のことですが、細菌感染をきっかけとして発症し、痛みを伴うことが多いです。これとは異なり、霰粒腫は無菌性の炎症が原因となって腫れが現れます。典型的な霰粒腫では痛みを伴いません。

霰粒腫は自然によくなることもありますが、大きいものの場合には局所にステロイドを注射したり、外科的に摘出したりすることもあります。

原因

まぶたのきわにあるマイボーム腺の出口が閉塞し、慢性的な炎症が生じることで肉芽腫と呼ばれる塊が形成されます。霰粒腫は、麦粒腫ものもらい)とは異なり細菌感染を原因として発症するわけではありません。

霰粒腫の発症には、にきび脂漏症(しろうしょう)などが影響することがあります。また、ごくまれに、皮膚の悪性腫瘍(あくせいしゅよう)の症状として現れることがあります。

症状

初期の段階では、まぶた全体が腫れたように見えます。視野を完全に覆うほどの腫れが生じることもあります。1〜2日経過すると、典型例では痛みを伴わない限局的な肉芽腫が形成されます。肉芽腫が大きくなると視野障害をきたすこともあります。また、目の違和感を自覚することもあります。

肉芽腫は、数週間から数か月で内容物が排出されて小さくなることもあれば、そのまま残存することもあります。また、再発することもあります。

麦粒腫(ものもらい)との違い

霰粒腫の典型例では、痛み・赤みなどの炎症所見を伴うことはありません。この点は麦粒腫と大きく異なります。ただし、細菌感染症を合併すると炎症を引き起こすことになり、麦粒腫と似た症状が出ることもあります。これを急性霰粒腫と呼びます。

検査・診断

霰粒腫の診断は、基本的には自覚症状やまぶたの所見をもとになされます。同様にまぶたが腫れる病気としては、麦粒腫涙嚢炎(るいのうえん)、涙管炎などがあります。こうした病気と区別するために、腫れている部分を詳細に観察することが重要とされます。

また、ごくまれに皮膚の悪性腫瘍との見極めが必要になることもあります。この場合、皮膚の組織を採取する生体検査が行われることもあります。

治療

小さいものであれば、治療なしでも内容物が排出されたり、吸収されたりすることがあります。この場合、数週間の経過で自然に治癒することが期待できます。

局所を温めると、マイボーム腺に詰まっている脂成分が柔らかくなり、自然排出・吸収を促すことが期待できます。温める場合は、1日2回、5分程度行います。

ただし、霰粒腫は大きくなったり、再発したりすることもあります。保存的療法で治らない場合は、病変部位に副腎皮質ステロイド薬を注射したり、手術で摘出したりすることがあります。

また、霰粒腫では細菌感染を合併することもあります。この場合、痛みや腫れの悪化、発赤(赤くなること)などの炎症所見を伴うようになるため、抗菌薬や痛み止めを併用しながら病状のコントロールを図ります。

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