けんびきょうてきたはつけっかんえん

顕微鏡的多発血管炎

監修:

検査・診断

診断は症状と顕微鏡的多発血管炎で認められるMPO-ANCAと呼ばれる自己抗体の有無や、血液検査や尿検査、胸部X線の結果、異常が見られる組織の病理組織診断などから判断されます。特に、炎症が起きている組織の一部を採取し、顕微鏡で観察する病理組織診断は確定診断のために重要な検査です。

診断の際には厚生省のMPA診断基準(1998年作成)を参考にします。診断基準は、顕微鏡的多発血管炎に特徴的な臓器症状(急速進行性糸球体腎炎、肺胞出血、間質性肺炎、紫斑、皮下出血、消化管出血、多発性単神経炎など)が複数見られ、かつ病理組織診断で小型血管の壊死(えし)や炎症が見られた場合や、MPO-ANCAが陽性の場合に顕微鏡的多発血管炎と確定します。全ての基準を満たさない場合でも、一部に該当してほかの病気が除外できる場合には顕微鏡的多発血管炎が疑われることもあります。

最終更新日:
2021年05月12日
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2021/05/12
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