こうなとりうむけっしょう

高ナトリウム血症

最終更新日:
2024年12月02日
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2024/12/02
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原因

高ナトリウム血症の原因には、以下が挙げられます。

  • 海での溺水(溺れること)、ナトリウムの過剰投与
  • けいれん、横紋筋融解症
  • 下痢、火傷、嘔吐、高熱
  • 利尿薬や浸透圧利尿作用を起こす物質の関与
  • 中枢性尿崩症
  • 腎性尿崩症

高ナトリウム血症の原因検索では、まず海での溺水やナトリウムの過剰投与をはじめとした細胞外液が増える原因を、次にけいれんや横紋筋融解症など細胞内液が増える原因がないかを確認します。けいれんや横紋筋融解症は水が細胞外から細胞内に移動するため、高ナトリウム血症を発症する可能性があります。なお、これら以外の原因は、おおむね体重が減少する病態と考えられています。

次に、下痢、火傷、嘔吐、高熱などの可能性を検討します。これらは消化管や皮膚から水分が喪失することで高ナトリウム血症の原因となり、尿への水分排泄(尿量)が減ることが特徴です。

続いて考えられるのは、利尿薬や浸透圧利尿作用を起こす物質の関与です。浸透圧利尿とは、体内で過剰となった糖や尿素窒素などの物質が尿中に漏れ出て生じるもので、尿からの水分再吸収ができずに高ナトリウム血症となることがあります。高血糖や、成分量が過剰な点滴などが原因で発症します。

以上のような可能性が除外された場合、抗利尿ホルモンが正常に作用していないと考えられます。この場合も、尿からの水分再吸収ができずに高ナトリウム血症となることがあります。原因としては、抗利尿ホルモンの分泌が低下する中枢性尿崩症や、腎臓が抗利尿ホルモンに反応できない腎性尿崩症の可能性があります。

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