たかやすどうみゃくえん

高安動脈炎

最終更新日:
2020年04月22日
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2020/04/22
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症状

高安動脈炎は大動脈やそこから分岐する太い血管など全身の“大血管”に炎症を引き起こす病気です。そのため、症状は炎症を起こした部位によって大きく異なります。

この病気を発症すると血管に慢性の炎症が生じるため組織に変性が起こり、血管の内部が狭くなるといった変化が生じます。そのため、十分な血液が送れなくなり、頭部に続く血管に発症した場合はめまい、立ちくらみ、失神、頭痛、視力障害、難聴、耳鳴りなどの症状を引き起こします。一方、腕や脚に続く血管に発症した場合は、手足のしびれや痛み、だるさなどを引き起こし、重症な場合には歩行が困難になるケースも少なくありません。さらに、腹部の臓器に続く血管に発症した場合は、腎機能障害などの臓器の障害を引き起こします。

そして、発症から数年が経過すると血管の組織が徐々に(もろ)くなっていくことで壁が薄くなり、血管の拡張が生じます。このような病変を“動脈瘤”と呼びますが、破裂すると死に至ることも少なくありません。

一方で、高安動脈炎は発症するとすぐにこのような血管の異常による症状が現れるわけではなく、初期段階では発熱、倦怠感、体重減少など炎症が原因で引き起こされる症状が現れるのが特徴です。特に、高熱が長く続くことが特徴的であるといえます。また、この病気ではおよそ3分の1の方が心臓弁膜症を併発するとされており、血栓ができやすくなって脳梗塞などを発症するリスクが高まったり、心臓の機能が低下したりするケースも多々あります。

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