そけいへるにあ

鼠径ヘルニア

同義語
鼡径ヘルニア
俗称/その他
脱腸
最終更新日:
2021年12月06日
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2021/12/06
更新しました
2017/04/25
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原因

鼠径ヘルニアの原因には、先天性(生まれつき)と、後天性(生まれた後に起こる)があります。子どもに生じる鼠径ヘルニアのほとんどが先天性で、一方の大人は加齢や生活習慣などの後天性の原因によって起こります。

子どもの場合

子どもの場合、腹膜の出っ張りである腹膜鞘状突起(ふくまくしょうじょうとっき)が鼠径部に残存していることにあります。

赤ちゃんが生まれる前のお腹の中にいる間に、腹膜の一部が鼠径部に突出することで生じる小さな袋状の突起を腹膜鞘状突起と言います。通常、出生前に自然閉鎖しますが、出生後も閉鎖せずに残ってしまうことがあります。

そして過剰な腹圧などによって、開存*した腹膜鞘状突起の中に内臓が入り込むことで鼠径ヘルニアを発症すると考えられています。

子どもの鼠径ヘルニアの発症率は1~5%程度とされ、多くは生後1年以内に発症します。

*本来消失するべきものが残っていること

大人の場合

大人の鼠径ヘルニアの原因は、主に加齢による腹壁の脆弱化(ぜいじゃくか)です。鼠径部の腹壁はもともと薄く、腹壁が脆弱になると咳やいきみ、重いものを持つことなどによって腹圧が上昇したときに、強い腹圧に負けて内臓が飛び出すようになります。

なお、腹筋の弱さは鼠径ヘルニアの発症と関係ないため、腹筋を鍛えても改善・予防することはできません。

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