日本循環器協会 代表理事、東京大学院医学系研究科 内科学専攻器官病態内科学講座 循環器内科学 教授

小室 一成 こむろ いっせい 先生

日本の循環器診療の質を向上させることを目指す

1982年に東京大学を卒業後、東京大学医学部附属病院第三内科に入局。千葉大学大学院、大阪大学大学院などを経て、2012年に東京大学大学院教授に就任。臨床、研究、教育という3つの使命を掲げ、患者さん一人ひとりに適した医療を提供するとともに、明日の医療を創造することを目指す。2016年より日本循環器学会代表理事を務め、「循環器病克服5か年計画」の実践をはじめ、患者数が増加し続ける循環器疾患の啓発活動に精力的に取り組む。

小室先生のストーリー記事

日本の循環器診療の質を向上させ、一人でも多くの患者さんを救うために
日本の循環器診療の質を向上させ、一人でも多くの患者さんを救うために

循環器疾患の解明とともに、後進の育成にも力を入れる小室一成先生のストーリー

Q&A

Q
循環器疾患とは、どんな病気のことですか?
心臓や血管に異常が生じて起こる病気です。遺伝性、先天性のものもありますが、多くは生活習慣の乱れや加齢によって起こります。心不全、弁膜症、虚血性心疾患、心房細動などがあります。
Q
生活習慣病を防ぐため、どんなことを心がけるとよいですか?
よい生活習慣を身につけることが重要です。肥満にならないように、普段から運動を行い、食べ過ぎないようにします。高血圧にならないように食塩の取りすぎに注意します。喫煙はもちろん、お酒の飲みすぎもいけません。
Q
心不全になる可能性があるのは、どのような人ですか?
高血圧、肥満、糖尿病、脂質異常症、喫煙などがあり、心疾患を発症する確率の高い人です。とくに高齢者は、若い人と比較して心臓が固くなっているため、感冒、過労、暴飲暴食などの少しの負荷で、拡張機能低下による心不全HFpEFを発症する可能性があります。
Q
心不全の患者です。心臓を健康な状態に戻すことはできますか?
心臓を健康な人とまったく同じようにすることは難しいのですが、悪くしないようにすることはできますし、場合により改善することもできます。それには、過労や感冒、暴飲暴食などを避けるといった日常生活に注意をしていただくとともに、心不全の薬を確実に服用することが重要です。
Q
急性心不全で入院し、退院しました。これで治ったのでしょうか?
急性心不全が改善して退院したとしても、それは心不全が治ったのではなく、慢性心不全に移行したということです。過労や感冒、暴飲暴食などを避け、確実に薬を服用してください。再び急性心不全(正確には慢性心不全の急性増悪といいます)になって徐々に病気が重くなるのを防ぐことにつながります。

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