院長インタビュー

「いきるを支える病院でありたい」 HITO病院 (愛媛県四国中央市)

「いきるを支える病院でありたい」 HITO病院 (愛媛県四国中央市)
石川 賀代 先生

社会医療法人石川記念会 HITO病院 理事長

石川 賀代 先生

HITO病院は1976年に川之江市(現四国中央市)に現院長の石川賀代先生の父である石川綮一先生が開設された石川外科医院を母体とし、2013年4月に新病院“HITO病院”に生まれ変わりました。“いきるを支える”を理念に、257の病床を有し、愛媛県宇摩医療圏の中核的な急性期病院として同地域の救急搬送の約5割を受け入れるなど、地域の医療を支えています。とくに脳血管疾患、心血管疾患の救急医療に強みがあり、また24の診療科がその垣根を超えて治療に当たるセンター機能により、複数の病気を持つ患者さんにも柔軟に対応しています。今年1月より2040年に向けて他医療機関との更なる連携体制の強化のため、また少子高齢化の課題のなか持続可能な病院経営を目指し、戦略的にダウンサイジングを行い、現在228床を運営しています。

そんなHITO病院で最近はじめた前立腺の新しい治療“ウロリフト”について、理事長の石川賀代先生にお話をお伺いしました。

当院では地域の方が必要とする医療を、いち早く取り入れたいと考えています。また、できるだけ低侵襲(体に負担が少ない)な医療の提供を行うのも我々の使命と考えています。

四国中央市周辺地域で高齢化が進んでおり、中高年の多くの男性が前立腺肥大症に悩んでいます。なかには尿道カテーテルを使っており、痛みを感じたり外出が億劫になるという方もいるのではないでしょうか。ウロリフトは、そんな方におすすめしたい治療です。

ウロリフトは欧米ではすでに40万人以上が治療を受けている前立腺肥大症の新しい治療法で、2022年4月に日本で保険適用になりました。
ウロリフトは30分程度の低侵襲な手術を、基本的に1回受けていただきます。ほかの前立腺肥大症の手術に比べて低侵襲なため、入院日数は2〜3日と短く、性機能も温存できます。また、個人差はありますが服薬を継続する必要がなくなったり、尿道カテーテルが不要になる方もいらっしゃいます。

ウロリフトは、正式には“経尿道的前立腺吊り上げ術”といいます。肥大してしまった前立腺の組織を持ち上げ、インプラントを永久的に設置することで尿道を拡張して排尿をスムーズに行えるようにするという手術で、前立腺やその周囲の組織を傷つけるようなことはありません。

実際の手術では尿道からデリバリーハンドルという細い管がついた機器をつかって1つずつインプラントを閉塞部位の前立腺葉に引っ掛けて尿道を広げます。

手術時は麻酔を使うので基本的に痛みを感じませんが、術後しばらくは違和感や痛みがあります。痛みが治まれば、以降は日常生活に復帰することができ、多くの方がQOLの向上を実感します。当院ではウロリフトを2023年の8月から愛媛県の医療機関として初めて導入し、2024年の4月までに13名の方が手術を受けています。

当院は、今後も地域の皆さまの病気の悩みに対し、新しい技術や医療機器を積極的に取り入れ低侵襲な治療を提供することで応えていきたいと考えています。

当院のコンセプトは「いきるを支える」です。当院では地域の方々とどのように向き合っていくかを考え、お一人お一人の生活を見据えた視点から医療を提供したいと考えています。今回ご紹介したウロリフトもその一例ですし、訪問診療時に看護師が着用しているスマートグラスを当院にいる医師と映像をつなげて患者さんを診させていただく、といった実証実験も始めました。
このような取組を通じて地域の方々に、より質の高い医療を継続的に提供し続けられる体制を整えていきたいと思っています。こうした生活を支えるということが「いきるを支える」ということにつながると考えています。

今後もこの「いきるを支える」というコンセプトを軸に、旧病院から続くこの病院を次世代へ発展させていくことを私の一番の役目として取り組んでまいります。

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