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インタビュー

永生会における慢性期医療の実践—認知症ケア

永生会における慢性期医療の実践—認知症ケア
安藤 高夫 先生

医療法人社団永生会理事長/衆議院議員

安藤 高夫 先生

目次
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安藤高夫先生が理事長を務める永生会と明生会は、八王子市や渋谷区を中心に医療介護サービス施設を幅広く展開し、認知症、摂食嚥下、排泄などに対するケアを徹底的に行っています。永生会では、どのように認知症ケアを実践しているのでしょうか。

詳しくは慢性期.comのページをご覧ください。

日本における高齢の認知症患者数は、2012年に462万人でした。これは「高齢者(65歳以上の方)の7人に1人が認知症である」ということを示しています。さらに、2025年には有病率が5人に1人にまで上昇すると推測されています。このような流れのなかで、今後の日本では、認知症のケアは非常に重要なテーマであるといえるでしょう。

永生病院では、全職員に対して「ユマニチュード技法」を取り入れ、認知症のみならず、高齢者の視点に立ったコミュニケーションに注力しています。

ユマニチュード技法とは、体育学を専攻する2人のフランス人によって考案された、知覚・感情・言語による包括的なコミュニケーションに基づいたケア技法です。ユマニチュード技法の導入によって患者様とのコミュニケーションが円滑になることで、職員満足度の向上が図られ、ひいては患者満足度のアップにもつながるとされています。

ユマニチュード技法の基本的な概念

2016年に「認知症プロジェクト」を開設し、認知症看護認定看護師、各病棟の看護師が中心となり、認知症の入院患者様に対する適切なアセスメントと具体的なケア方法に関する勉強会を開催しました。

2017年には、認知症ケア委員会として「認知症回診」をスタートしました。

認知症回診では、多職種によるコアメンバー(認知症サポート医、認知症看護認定看護師、リハビリセラピスト、精神保健福祉士、臨床検査技師)と、各病棟から選抜された看護職員がリンクナースとして回診を行います。他部署のケアの様子、回診メンバーのアドバイスなどを、自病棟での実践に活かしています。

八王子市で活動する4つの「認知症初期集中支援チーム」のうち、1チームを永生病院が担っています。当チームでは、八王子市から在宅における認知症困難事例の依頼を受け、チーム員がその家へ出向き、適切な医療への橋渡し活動を行います。

認知症初期集中支援チーム・・・複数の専門職が家族の訴え等により、認知症が疑われる方や認知症の方およびその家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を、包括的、集中的(おおむね6か月)に行い、自立生活のサポートを行うチームを指します。

認知症初期集中支援チーム

慢性期