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院長インタビュー

茨城西南医療センター病院——救急と周産期医療を両軸に、地域を支える

茨城西南医療センター病院——救急と周産期医療を両軸に、地域を支える
野村 明広 先生

JA茨城県厚生連 茨城西南医療センター病院 院長

野村 明広 先生

目次
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茨城県厚生連 茨城西南医療センター病院(以下、茨城西南医療センター病院)は救命救急センターを整備し、県西地域の救急医療を支える病院です。また地域周産期母子医療センターに指定されている病院として、周辺の医療機関では対応困難なハイリスク妊娠の患者さんを受け入れています。地域の救急および周産期医療を担う同院の概要や、三次救急病院でありながら訪問診療まで行うその地域医療に対する姿勢、人材確保や育成のための取り組みについて院長の野村(のむら) 明広(あきひろ)先生にお話を伺いました。

茨城西南医療センター病院 外観
茨城西南医療センター病院 外観

当院は1946年3月に組合病院として開設されました。2年後の1948年8月に茨城県厚生連に移管し、診療科が徐々に新設され、1991年3月には総合病院に。1994年6月に名称を現在の茨城西南医療センター病院としました。

県西地域に救命救急センターをとの思いから、当院では2000年4月に救命救急センターを開設。三次救急医療施設として地域の医療を支えています。

また、救急現場から病院に搬送されるまで、医師から救急隊員へ指示、指導、助言を行い、さらに救急活動後も医師による事後検証、再教育を行うメディカルコントロール体制を整備しました。茨城県内以外に千葉県、埼玉県、栃木県などからも、県をまたいで救急車の受け入れを行っています。

ドクターカー
ドクターカー

2019年11月からはドクターカーも稼働いたしました。ゆくゆくはドクターヘリの導入も視野に入れ、救命救急活動においてより迅速かつ適切な対応がとれるよう設備の拡充を図っていきたいと思います。

当院は2018年9月に茨城県の地域医療支援病院として承認されました。三次救急を担う当院では、かかりつけ医からの紹介や救急で受診された命に関わるような重症の患者さんに医療を提供し、軽度の病気など緊急性の低い患者さんは通院の負担が少ないかかりつけ医に逆紹介することで、多くの患者さんがそれぞれのケースに合った医療を受けられる体制をとっています。

病室の様子
病室の様子

当院には三次救急と産婦人科と小児科がそろっており、また地域周産期母子医療センターの指定を受けています。近隣の医療機関では対応できかねる、命に関わる事態が発生するリスクのある妊婦さんの受け入れも当院では可能です。もちろん通常の妊婦さんの受け入れも行っています。

小児科でも同様に、新生児医療のほか、救急搬送されてきた患者さんや他院から紹介されてきた重症患者さんにも対応させていただいております。

国主導で地域包括ケアシステムの構築が進められていますが、高齢化の進行によってかかりつけ医だけでは対応できないという現状があります。そのため周辺地域にお住まいの患者さんは、当院が最初から最後まで一貫してフォローしていこうという思いで訪問診療を始めました。ずっとご自宅で納得できる治療が受けられるよう、通院困難な患者さんのご自宅まで医師が往診し、在宅での看取りや、必要に応じて入院加療も提供いたします。

茨城県の医療施設に従事する医師数は全国ワースト2位といわれています(「平成28年茨城県医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」より)。県の地域医療構想でも医療需要に見合った医療提供体制を整えるべく、医師の確保対策の推進が掲げられており、茨城県と筑波大学が連携し、地域の病院に筑波大学の教員を派遣して、研修医の育成・確保を図る取り組みが行われています。当院のある古河・坂東医療圏でも古河・坂東地域医療教育センターを立ち上げました。この取り組みによって、人員が増えるとともに、筑波大学主導による医療、教育、研究分野の広がることを期待しています。

研修医クリニカルカンファレンスの様子
研修医クリニカルカンファレンスの様子

当院では、時代の変化に対応できる人材を育てるためのプロジェクトを実施しております。これからは病院のために必要な人材がどういうものかを明示し、それをかなえたら自身にどういったメリットがあるかを伝えることが必要と考え、クリニカルラダーシステムにより段階的に知識とスキルを身につけ、実績を積むとレベルが上がる仕組みを導入しました。それにより、個々人の課題の明確化やモチベーションアップにつなげるのが狙いです。ただ学んで終わりではなく、フィードバックの機会も設けることでよりいっそうの知識やスキルの定着を図ります。

病院とは患者さんに喜んでいただくために存在しています。どうすれば患者さんに喜んでいただけるのかを日々考えて、そのためのスキルを高めていける人材を育成していくことが目標です。

接遇の研修会も開催し、そこではロールプレイングも取り入れ、具体的にどういった事例が起こり得るのかを体験しながら日々の業務に生かしています。

先生

当院は救急患者さんを24時間365日受け入れる救命救急センター、産婦人科、小児科を備え、教科書には載っていないような事柄も多数学べる病院です。ベテランから若手へと医師の世代交代を迎える中で、ベテランは若手に刺激され意欲がアップし、そのフレッシュな意見を取り入れて変化していく環境が整いつつあります。

また、若手の先生方の活躍が求められる環境にあるため、初期研修医のうちから多くの症例を経験することができます。治療を行うだけではなく、得た経験から知識の裏付けを行い、論文という形での発表や情報発信も積極的に行ってもらいたいと思っています。そのための現場指導やセミナーを受けられる環境、論文執筆の機会も整っています。医療も医学もバランスよく学ぶことのできる当院で、皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしています。

当院は茨城県の県西地域を中心として、県をまたいで救急車を受け入れております。病状が急変したとき、事故を起こしたときなど、地域住民の皆さんが急に困ったときに対応できるよう準備しております。地域のよりどころとなれるような病院を目指し、これからも努力を重ねてまいりたいと思います。

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  • JA茨城県厚生連 茨城西南医療センター病院 院長

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