疾患啓発(スポンサード)

ご希望がかなえられる診療体制を目指して――NTT東日本関東病院における子宮筋腫治療

ご希望がかなえられる診療体制を目指して――NTT東日本関東病院における子宮筋腫治療
塚﨑 雄大 先生

NTT東日本関東病院 産婦人科 部長

塚﨑 雄大 先生

大澤 まりえ 先生

NTT東日本関東病院 放射線科 医長

大澤 まりえ 先生

目次
項目をクリックすると該当箇所へジャンプします。

子宮筋腫の治療には薬物療法や手術に加え、子宮動脈塞栓術(UAE)という選択肢があります。NTT東日本関東病院では、産婦人科の紹介に基づき、放射線科がUAEを実施しています(連携科:産婦人科・放射線科。2018年開始)。今回は、同院における実際の診療体制や、患者さんの“納得できる治療選択”を支える先生方の思いについて、産婦人科 部長の塚﨑 雄大(つかざき たけひろ)先生と、放射線科 医長の大澤(おおさわ) まりえ先生にお話を伺いました。

大澤先生:当院では私が赴任した当初から、依頼があればUAEを実施してきました。しかし、一般的にUAEを実施している施設はまだ決して多くはありません。その理由としては、まず放射線科医の治療の特性上、外来で直接診察するケースが少ない点にあると考えます。通常、UAEは産婦人科の医師から依頼を受けて行う治療です。そのため、産婦人科の先生方がUAEという治療法に理解があり、「この患者さんにはUAEが適している」と判断して放射線科へ依頼するという連携体制が整っていなければ治療は成立しません。

また、カテーテル治療を専門とする放射線科医の数自体が少ないことも理由の1つとして考えられます。UAEの実施医療機関は限られており、紹介先の選定に時間を要する場合があります。

塚﨑先生:産婦人科医の中には、UAEが保険診療で認められている治療であることをご存じない先生もいらっしゃると思います。実際、私自身も当院に着任するまでは、UAEについて詳細に知る機会は多くありませんでした。そのため、受診に至る経路として、インターネットなどで治療情報を調べてから相談される患者さんも一定数いらっしゃいます。

当院ではIVR*外来にて、UAEに関する相談および紹介調整を行っています。

*IVR:X線やCTをはじめとする画像診断技術を用いて、カテーテルなどで行う治療。UAEはIVRの一種。

塚﨑先生: 当院では患者さんをご紹介いただいたら、原則としてまずは産婦人科で初診を行います。子宮筋腫があるからといって、必ずしもUAEだけで完結させてよいわけではありません。肉腫などの悪性の病気が隠れていないかを産婦人科の視点でしっかりと確認する必要があります。そのうえで、UAEの適応があるのではないかと判断した場合に、放射線科の医師につないで、専門的な判断を仰ぎます。

大澤先生: 産婦人科からの紹介を受けた後は、造影剤を用いたMRI検査を行い、血管の形や血液の流れを事前に詳しく調べます。子宮動脈は通常左右に1本ずつありますが、まれに1本しかなかったり、卵巣など別の場所から筋腫へ血液が流れ込んでいたりすることがあります。当院では、3D画像処理技術を用いて骨盤内の血管を立体的に可視化しています。事前に複雑な血管の走行を正確に把握し、治療時間を短縮することで、できるだけ患者さんに優しい治療ができるよう努めています。

骨盤内3次元立体画像(赤い部分が子宮筋腫を栄養する動脈)
骨盤内3次元立体画像(赤い部分が子宮筋腫を栄養する動脈)

当院では患者さんに安心して治療に臨んでいただけるよう、療養環境の整備に力を入れているのも特徴の1つです。

塚﨑先生大澤先生: 当院では2023年より、女性専用の“レディース病棟”を設置しました。病棟の作り自体は他のフロアと同じですが、患者さんはもちろんスタッフも全員女性です。婦人科にかかっている患者さんのほとんどがこの病棟を利用されています。看護師たちは術前術後のケアに非常に熱心に取り組んでおり、女性ならではのデリケートな悩みや不安にも、きめ細かく寄り添える体制を整えていますので、安心してお過ごしいただけると思います。

大澤先生:サポート体制を強化するため、カテーテル治療室専属の看護師による術前の病室訪問も開始しました。病棟の看護師のみでは、どうしてもカテーテル治療中の具体的な状況や、局所麻酔で行う治療特有の不安感などを完全に把握しきれない部分があります。そこで、実際に治療に立ち会う専属の看護師が事前に患者さんの元へ伺い、「明日の治療はこのような流れで行います」と看護師の視点で説明を行うことで、患者さんの不安を少しでも解消できればと考えています。医師には聞きにくい些細なことでも、気兼ねなく相談できるという安心感につながればうれしいです。

塚﨑先生こちらのページでもお伝えしたとおり、 子宮筋腫は良性の病気ですので、慌てて治療をする必要はありません。中には「悩んでいるうちに1年経ってしまった」という患者さんもいらっしゃいます。ご自身の体のことですから悩むのは当然のことですし、私たちはその迷われている時間も含めて、患者さんと向き合っていきたいと考えています。症状がそれほど重くない方でも構いませんので、一度お話だけでも聞きに来ていただけたらと思います。

「病院に行ったらすぐに治療が始まってしまうのではないか」と身構える方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそのようなことはありませんのでご安心ください。ぜひじっくりと考えて選択していただければと思います。

大澤先生:子宮筋腫は多くの方が経験するとされる病気であり、 患者さんによってライフプランや治療に対するポリシーもさまざまです。私自身、1人の女性として、治療の選択肢が複数あることの重要性を痛感しています。

もし医師からUAEという選択肢が提示されなければ、その患者さんは手術か薬物療法のどちらかを選択しなければならなくなりますし、医療者がその選択肢を閉ざしてしまってはいけないと強く思います。そのため当院では、市民公開講座や地域の先生方への勉強会などを通じて、UAEに関する正しい知識の普及にも努めています。

診療においては、“自身が子宮筋腫の治療が必要になったときに、かかりたいと思える病院”でいられるよう日々努めています。同じ女性だからこそお話ししやすいこともあると思いますので、どんな些細なことでも、お困りの際にはいつでも頼っていただければと思います。

    「子宮筋腫」を登録すると、新着の情報をお知らせします

    処理が完了できませんでした。時間を空けて再度お試しください

    本ページにおける情報は、医師本人の申告に基づいて掲載しております。内容については弊社においても可能な限り配慮しておりますが、最新の情報については公開情報等をご確認いただき、またご自身でお問い合わせいただきますようお願いします。

    なお、弊社はいかなる場合にも、掲載された情報の誤り、不正確等にもとづく損害に対して責任を負わないものとします。

    実績のある医師をチェック

    子宮筋腫

    Icon unfold more