原因
かゆみは皮膚や体の異常を知らせるサインであるとともに、体を守る一種の生体防衛反応であると考えられています。
乾燥や日焼けなどによるかゆみのほか、病気によるものも多く、大きく分けると以下のようになります。
皮膚の病気が原因のかゆみ
皮膚の病気には、炎症性のものや節足動物などによるものなどがあります。
- 炎症性のもの:赤みのある皮疹が生じることが多く、場合によっては痛みを伴います。
- 節足動物などによるもの:皮膚に付着した昆虫などもかゆみの原因となり、シラミでは頭毛や体の皮膚、陰毛などに付着してかゆみを引き起こします。
体の病気が原因のかゆみ
肝障害や腎障害、糖尿病、がんなどの体の病気もかゆみの原因になりえます。
体の病気が原因のかゆみは広範囲に起こりやすく、多くは全身にかゆみを起こします。この場合、皮疹は伴う場合と伴わない場合があります。
精神的な病気が原因のかゆみ
かゆみが起こる精神的な病気として、うつ病や寄生虫妄想などがあります。精神的な病気によるかゆみには、セロトニンやノルアドレナリンが関与していると考えられ、主としてヒスタミンが関与する他の病気とはかゆみのメカニズムが大きく異なります。
薬の副作用・アレルギーが原因のかゆみ
内服薬や外用薬など、さまざまな薬の副作用としてかゆみが生じることも多くあります。食物アレルギーも原因に挙げられ、皮膚症状としてはかゆみ以外に発赤(皮膚が赤くなる)や蕁麻疹、湿疹などが伴うことが多いといわれています。
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