原因
せん妄は内科的な病気や脳の病気などが根本的な原因となって精神的な変調をきたした状態のことで、その原因は非常に多岐にわたります。
年齢が高くなるほど発症率は高くなり、特に脳卒中、認知症、パーキンソン病、悪性腫瘍などの神経や脳に異常をきたす病気の既往がある高齢者は、風邪や便秘、脱水、睡眠不足など普段と異なる状況が刺激となって突然発症することがあります。
また、若年者でも高熱、肺炎、腎不全など体の状態が著しく低下する病気をきっかけに、せん妄を起こすこともあります。
さらに、せん妄は体の状態だけでなく、環境的な変化によるストレスも1つの発症要因となります。具体的には、集中治療室(ICU)をはじめとした閉ざされた環境での入院中や手術後などにせん妄を発症することがあります。
また、そのほかにも鎮静薬や医療用麻薬、抗うつ薬、ステロイドなどの薬の副作用としてせん妄が生じることがあります。
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