症状
アナフィラキシーを発症すると、全身にさまざまな症状が現れます。
具体的には、かゆみや赤み・蕁麻疹などの皮膚症状、気管の粘膜がむくんで狭くなることによる呼吸困難・喘鳴・低酸素血症などの呼吸器症状、腹痛・下痢・嘔吐などの消化器症状、動悸や血圧低下などの循環器症状など多岐にわたる症状が挙げられます。また、不安感や異常な興奮といった精神的な変調をきたすケースも少なくありません。
多くは、アレルゲンにさらされると数分から30分以内にこれらの症状がいくつか同時に発症しますが、数時間後に発症するケースもあります。
また、重症な場合は意識消失、呼吸停止など非常に重篤な症状が数分のうちに現れて命を落とすことがあります。日本でも年間50~70名ほどの人がアナフィラキシーで命を落としているのが現状です。
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