原因
アルコール依存症の原因は、決して意志の弱さや特定の性格傾向が原因ではありません。原因は飲酒したこと、すなわち、長期間にわたってエチルアルコールという依存性薬物を過剰に摂取してきたことです。
アルコールは適量の摂取であれば程よい高揚感などをもたらし、健康に害を与えることはありません。しかし、長期間過剰な摂取を続けるとアルコールが常に体内に存在することが正常な状態と認識され、神経系の神経細胞の性質が変化していきます。そして、血液中のアルコール濃度が低下すると、神経のバランスが崩れ、離脱症状が現れるとともに、アルコールへの欲求が過剰に高まり、アルコールを摂取するためにはなりふり構わなくなるなどの行動上の変化が現れるようになるのです。
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