原因

オーラルフレイルの根本的な原因は“加齢”です。

オーラルフレイルという概念は、2014年に厚生労働省による老人保健健康増進等事業の中で提唱されました。年齢を重ねるごとに生活範囲が狭くなる、精神的に不安定になりやすいといった状態が生じ、それに伴って口腔の健康状態を維持するための意欲が減退していくケースが多く、歯周病や残存歯数の低下などが引き起こされやすくなります。このような状態を“前フレイル期”と呼び、さらに口腔機能の低下が進むと、食事時にむせこむ、硬いものが噛めなくなる、滑舌が悪くなるといったさまざまな症状が現れるようになるのです。この状態こそが“オーラルフレイル期”にあたり、飲み込めない、噛むことができないといった最終的な“フレイル期”に至ります。

つまり、加齢によって生じる身体的、社会的機能の低下に対して適切な対処を行わないことがオーラルフレイルの大きな原因なのです。

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