治療
ニューモシスチス肺炎の主な治療方法は薬物療法です。第一選択薬としては、ST合剤(スルファメトキサゾールとトリメトプリムの合剤)が挙げられます。効果が期待できる一方で、発疹や肝障害、電解質異常などが生じることがあるので、注意深く観察し、採血などを確認します。また、ST合剤で治療できない場合にはほかの薬剤を使うことがあります。
HIV感染症の患者の場合は、標準的に3週間治療を行い、肺炎が進んでいて酸素を取り込むことが十分にできない場合にはステロイド薬を一緒に使って治療することもあります。HIV感染症の患者ではない場合は治療が難しいことが多く、3週間以上治療をすることも珍しくありません。
また、第二選択薬として重症例ではペンタミジンの点滴が、それ以外ではアトバコンが検討されることが一般的です。
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