予防
ノロウイルス感染症を予防するには、体内にノロウイルスを侵入させないことが大切です。
そのためには、カキやアサリなどの二枚貝は火を通してノロウイルスを死滅させてから食べるようにすること、手洗いや調理器具の衛生管理を徹底して飲食物にノロウイルスを付着させないことが大切です。
身近に感染者がいる場合は流水と石鹸でこまめに手を洗い、マスク着用などの基本的な感染対策を行いましょう。また、次亜塩素酸による身の回りの用品の消毒も大切です。業務用の次亜塩素酸ナトリウムや家庭用の塩素系漂白剤を使って、塩素濃度200ppmの塩素液を作り感染者の利用した食器を浸すほか、多くの人が触れるドアノブや感染者の嘔吐を処理した後の床や壁などを拭き取り消毒することが効果的です。ただし、塩素液を使用する際は使用上の注意などをよく確認するようにしましょう。加熱消毒ができるものに対しては、85℃で1分以上加熱することも有効です。なお、感染者の便の中には症状が改善した後も3~7日間ほどノロウイルスが排出されるため、症状が改善した場合も7日ほどは徹底した感染対策を講じるようにしましょう。
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