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編集部記事

ノロウイルスに感染したら登校・出勤できない? ~感染期間と予防方法~

ノロウイルスに感染したら登校・出勤できない? ~感染期間と予防方法~
小畑 正孝 先生

医療法人社団ときわ 赤羽在宅クリニック 理事長/院長

小畑 正孝 先生

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ノロウイルス感染症とは、ノロウイルスというウイルスに感染することにより、突発的な嘔吐や下痢、軽い発熱などの症状が現れる病気です。ノロウイルスは1年を通して発生しますが、特に冬期(12~1月)に流行しやすく、感染力が強いことで知られています。

本記事では、ノロウイルスの感染経路や、感染しないための基本的な予防方法についてお伝えします。

ノロウイルスは人から人へうつる可能性のあるウイルスで、10~100個程度のわずかなウイルスが口に入っただけで感染してしまうため、感染力が高いといわれます。

ノロウイルスの感染源には、カキやアサリなどの二枚貝のほか、感染者の嘔吐物や糞便などが挙げられます。感染者の嘔吐物には1g当たり10万個程度、ノロウイルス感染症発症初期の糞便には、1g当たりおよそ10億個ものノロウイルスが含まれています。

感染者から排出されるウイルスの量が多いうえに、ごくわずかなウイルスが口に入るだけで感染してしまうため、職場や学校、保育園など人の集まる場所では集団感染が起きることもあります。

ノロウイルスに感染してから治るまでの期間は、通常2~4日です。感染すると1~2日の潜伏期間(感染してから発病するまでの期間)を経て、嘔吐や下痢、軽い発熱などの症状が現れます。

ほかに持病がなく健康な人であれば、これらの症状は1~2日ほどで自然に治まります。ただし、症状が治まった後も3~7日ほどはウイルスが便中に排出されるといわれています。

ノロウイルスは感染力が強く、便が飛沫して口に入ることなどで人に感染する可能性があるため、症状が治まってもしばらくは注意が必要です。

インフルエンザなどの特定の感染症では、感染の拡大を防ぐために学校保健安全法によって学校への出席を停止すべき期間の基準が定められていますが、ノロウイルスにおいては明確に定められていません。

しかし、ノロウイルスも人に感染する病気のため、感染の恐れがあると学校長や医師が判断した場合には、出席停止となることがあります。社会人においても同様に治るまで自宅療養が必要と判断される場合があります。

いずれにしても、ノロウイルスの感染が疑われる場合には自己判断で登校・出勤せず、まずは学校や職場に連絡するようにしましょう。

ノロウイルスには予防接種がありません。そのため、日常の心がけでウイルスの拡散や感染を防ぐ必要があります。

ノロウイルスの予防対策としてもっとも効果的なのは、せっけんや流水による手洗いです。せっけんにはウイルスの活動力を失わせる(失活化)効果はありませんが、手の油分が失われることにより、手指のウイルスが剥がれやすくなります。

せっけんで手の汚れや油分を落とした後に流水で洗い流すことで、手指に付着したウイルスを除去できます。食事の前やトイレに行った後などは小まめに手を洗い、洗った後は清潔なハンカチ・タオルなどで水分を取り除いて、再びウイルスが付着してしまうのを防ぎましょう。

ノロウイルスは感染力が強く、ノロウイルス感染症が流行する冬季は特に意識的にウイルスの拡散を防ぎ、感染を予防する必要があります。突発的な嘔吐や下痢など、ノロウイルスの感染が疑われる症状が現れた場合は、数日間登校・出勤を見送り、様子を見てみましょう。

嘔吐や下痢がある場合には、脱水にならないよう、小まめに水分や糖分、電解質(一般的に塩)を補給することが大切です。不足した成分を効率よく補える経口補水液などを活用し、食事は胃腸に負担の少ない消化のよい物を選ぶようにしましょう。また、下痢止め薬で下痢を止めてしまうと体内からウイルスが排出されにくくなり、自然治癒を遅らせてしまう可能性があります。容易に自己判断で下痢止め薬を使用することは控え、症状が治まらない場合には、内科や消化器内科への受診を検討しましょう。

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