予防
ポリオは予防接種の効果が非常に高く、ワクチン接種が制度化されている国では、長期にわたり発症者数がゼロとなっています。日本も含め多くの国では、経口生ワクチンによる接種が導入されていました。生ワクチンによる予防効果は高く、ポリオウイルスが侵入する腸管における免疫機能も強化できる利点もありましたが、ごくまれに生ワクチンを原因として麻痺を発症する危険性が問題となっていました。
日本でも、ワクチンによるポリオ発症がない不活化ワクチンが定期接種に導入されました。乳児期に接種されるジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ4種混合ワクチンで予防することができます。日本での発症はありませんが、接種を止めると再び流行するリスクがあるため、集団での予防接種率を高く保つことで、日本国内に流行させない(集団免疫)ことが重要です。
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