難聴の診断技術は近年、大きく進歩しています。最新の検査・診断について国際医療福祉大学三田病院 耳鼻咽喉科の岩崎聡先生にお話をうかがいました。今回はこれまで診断が難しかった外リンパ瘻という病気の検査、そして「本当のメニエル病」とそうでないものを明らかにする画像診断技術についてのお話です。
外リンパ瘻は内耳の膜が破れて生じる病気で、難聴・耳鳴り・耳閉塞感(耳が詰まった感じ)・めまいなどの症状があります。また「水の流れるような耳鳴り」や「水の流れる感じ」は外リンパ瘻に特有の症状です。その誘引は大きく2つに分かれます。
これらの後に症状が現れた場合には、外リンパ瘻が疑われます。
リンパが漏れ出てくる量は微々たるものなので、目視による診断は困難でした。外リンパ瘻CTP診断法では、鼓膜を切開して生理食塩水で洗浄し、そこに破れた膜から漏れ出た特有のタンパク質(CTP)が含まれているかを調べます。これまで漠然とした疾患概念であった外リンパ瘻を、診断によってしっかりと確定し、治療することが可能となりました。
外リンパ瘻閉鎖術は、全身麻酔で鼓膜を切開して内視鏡で行います。診断・検査から治療までを一度に行うことができ、2泊3日程度の短期間で済みます。ただし、この治療はまだ研究段階のため、全国で20〜30ほどある研究協力施設でのみ可能です。
めまいを繰り返す症状があるとメニエル病が疑われることがあります。しかしそれが本当のメニエル病なのかどうかは、症状から判断するしかなく、これまでは正確に診断することが困難でした。
メニエル病は三半規管や蝸牛などの器官にある内リンパ液が増えて、水ぶくれのような状態(水腫)になることで起こります。内リンパ水腫の状態を確認するためには、中耳に造影剤を入れて24時間後に3.0テスラのMRI検査を行います。
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断)は磁場の強度の違いによって1.5テスラと3.0テスラの2種類があります。内リンパ水腫の検査ではより画像情報量が多く得られる3.0テスラのMRIを行います。正常な状態であれば造影剤が行き渡って白く写りますが、内リンパ水腫の部分は造影剤が入らないので黒く写ります。
めまいを繰り返す、低い音が聞こえにくい、難聴が良くなったり悪くなったりを繰り返すという方には、原因がはっきりしないまま漫然と治療を続けるのではなく、内リンパ水腫があるかどうかを検査していただくことが望ましいと考えます。
しかしながら、MRI検査には放射線科との連携も必要となるため、この検査を行なっているのは現在のところ大阪大学、名古屋大学、信州大学そして私たち国際医療福祉大学三田病院の4施設のみとなっています。今後はこの検査・診断をより多くの施設で受けられるよう、広く普及していくことを考えています。
国際医療福祉大学 教授
岩崎 聡 先生の所属医療機関
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難聴について
仕事を続けるべきか。メニエール病を緩和する治療、生活方法がないか。
たすけてください。
メニエール病を発症して 約、3ヶ月が経過してます。 薬を飲んでも、症状が治らず 仕事に集中できません。 耳鼻科の先生から 症状が治らなかったら 心療内科の方へかかってくださいと 言われました。 心療内科に行ったら治りますか?
4月からめまい
4月頃から夕方によくグラグラするめまいがありました。いつか治ると思っていましたが、5月に悪化し歩くのもやっとな状態になりました。検査も異常はなく、造影剤無しのCT、MRIも異常は無くメニエールの疑いということで現在治療をしています。 2018年の夏頃に、グルグル回る、回転性のめまいが一週間ほど続き、食事もとれず、水分補給とトイレに行くのみで、ほとんどを寝て過ごすめまいがありました。このときは受診をしませんでした。そこからめまいがよくあり、ビクビクしながら過ごしていました。 年明け頃からめまいの頻度も減っていたと思っていた矢先に今回のめまいがありました。 一向に良くなる気配がなく、お医者さんにもゆっくりと、と言われました。 5月に起きた初期症状としては、ふわふわめまい、足下が沈み歩いているのに地面に足が付いてないような感覚でした。そこから内科などを受診していくうちに耳の痛み、新幹線などに乗った時に起こる詰まった感じがあります。頭痛や頭重感もあります。 耳鼻科ではフレンツェル眼鏡で眼振はなく、中耳炎ではないと言われました。聞こえの検査も続けていますが、正常値内で、良くなったり悪くなったりだから、メニエールの可能性ということでした。 脳神経で写真をとった際にはくも膜のう胞の診断でした。指を追いかける検査では少し片方の目が追いかけづらそうで右耳に異変があると言われました。 気になっているのは平熱が35度後半なのに、36や37度台の熱が毎日あります。昨年あたりからよく熱があり、緑色の痰が出るようになりました。耳鼻科では微熱に関しては分からないといわれました。昨年の1回目のめまいの前にも風邪をひいていたため、内耳に菌が入っていないか心配です。最近も熱と痰が続いていたため、耳鼻科に行ったところ、喉鼻風邪と診断。 現在のめまいは急に引っ張られるかんじ、急に横にクルッと回されるかんじ、船で大きな波の上に乗っている感じ、ふわふわ、地震のような感じ、傾いていく感じです。 調べていると、前庭神経炎というものが出てきました。グルグルと回り続けるめまいではありませんが、メニエールと疑った治療も意味が無いのではと思いました。菌が入っていたとしたら自然に治るのでしょうか?また、どういった治療になるのか教えて頂きたいです。他に首からもめまいが起きると書いてありました、何科を受診すれば良いでしょうか。
頭痛がするよ
10年前くらいにメニエルをしました。耳の検査は少し年代より低いと言われました。
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