検査・診断
低血糖を疑う場合、まず血液検査で血糖値が70 mg/dl以下か70 mg/dl以上でも血糖値がいつもより急激かつ大幅に低下していることを確認します。応急処置として糖分を取らせるか、点滴で糖分を静脈内投与して低血糖状態を解消したのち、下記のような検査を行い、低血糖になった原因を調べます。
尿検査(24時間尿をためる)
Cペプチドと呼ばれる、体内で作られるインスリンの一部の量を調べます。
血液検査
インスリン、プロインスリン、Cペプチドを測定すると同時に、一般的な肝機能や腎機能を確認します。
画像検査
膵臓に病変がみられないかどうか、重度の肝硬変がみられないかどうか調べます。
その他
そのほか、ブドウ糖負荷試験(OGTT)や72時間の絶食試験を行うこともあります。OGTTとは、糖分を摂取した後の血糖値の変化をみる試験です。
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