原因
免疫不全症候群には、主に先天的な原因によるものと、後天的な原因によるものがあります。それぞれの原因として、以下のようなものが挙げられます。
原発性免疫不全症候群
原発性免疫不全症候群は、生まれつきの遺伝子変異によって、免疫を担う細胞が正常に機能しなかったり作られなかったりすることで引き起こされます。原発性免疫不全症候群にはさまざまなタイプがあり、原因となる遺伝子変異は400以上あることが分かっています。
続発性免疫不全症候群
続発性免疫不全症候群は、抗がん薬や免疫抑制薬などの薬、放射線の使用、免疫の機能に異常をきたす糖尿病や白血病などの病気が原因となります。また、HIV感染によって引き起こされるエイズも続発性免疫不全症候群の1つです。HIVに感染すると、免疫を担う白血球という細胞の一種がダメージを受け、免疫機能が正常にはたらかなくなります。
そのほか、低栄養の状態が続くと免疫の機能が低下するとされており、高齢の方や入院している方に免疫不全症候群が起こることもあります。
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