治療
感染症を起こしている場合には、病原体に対して効果が期待できる抗菌薬や抗真菌薬、抗ウイルス薬、免疫グロブリン製剤による治療が行われます。また、免疫不全を起こしている根本的な原因に対する治療介入も必要です。エイズであれば、HIVをコントロールするための抗ウイルス薬が使用されます。治療によってウイルスの量を減らし、免疫機能を回復・維持させることが重要です。また、がんや糖尿病などの病気、薬の副作用が原因の場合は、原因となっている病気の治療や薬の変更などが必要となります。
原発性免疫不全症候群の場合は、遺伝子の変異によって引き起こされるため、治療方法は病気のタイプによって異なります。一般的には感染症を予防するための抗菌薬の投与や、免疫グロブリン製剤の定期的な投与などが行われます。また、重症の場合には根本的な治療法として、造血細胞移植*が検討されます。
*造血細胞移植:血液中の白血球・赤血球・血小板の元となる造血幹細胞を、ドナーの骨髄、末梢血あるいは臍帯血バンクに保存してある臍帯血から提供を受けて移植する治療法。
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