原因
切迫早産の状態から早産に至っていく経過はとても多様で、原因は単純画一的ではありません。その中で、細菌感染とそれに伴う炎症は早産の主な要因となっていて、病因菌が下部生殖器から上行性に侵入することにより子宮収縮や破水が惹起されることがあります。直接的な原因ではありませんが、切迫早産あるいは早産になりやすい危険因子として、妊娠前の痩せ、不良な栄養状態、前回の出産から今回の妊娠までの期間が短いこと、喫煙、精神的ストレス、子宮奇形、子宮頸部の手術をしたことがある、前回妊娠が早産であることなどがあって、これらの因子を持っている妊婦では、早産のリスクが一般の場合より高いことになります。その中でも、以前の妊娠で中期流産や早産の経験があることは、早産の一番のリスク因子となります。こういった因子を持った妊婦は、ハイリスク妊娠として早い段階から周産期センターなどの施設で妊婦健診を受けることを考えてよいでしょう。
医師の方へ
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